2007.10.16(広大英語教育学会設立総会@広島大学の備忘録)

いちいちこんなことを備忘録に残さなくてもいいのかもしれないけど、以前「広大英語教育学会が一応の幕を閉じ、区切りを迎えた」という備忘録を書いたので、その後の話ということで、ここに記録しておくことにします。
<簡単な背景>
広大の教育学部と学校教育学部が統合した。それで、それぞれが持っていた学会を統合させよう、という話になった。統合の際、『同窓会組織』を強調して、現在の学科名を反映させて、「広大英語文化教育学会」とする、となった。
「英語教育」の名が消えたこと、同窓会組織であること、から、このままではいかんのではないか、という声が上がった。また、「英語文化教育学会」の方も動きが全くない。そこで、「広大英語教育学会」を復活させようではないか、との声が上がった訳である。
広島大学英語教育学会 設立総会>
ということで、広大英語教育学会が学術組織として新たなスタートを切ることに賛同した有志での設立総会が13日の午前中にあった。参加は20数名だった が、入会希望者は100人程度と結構な数にのぼった。発起人代表の人徳もさることながら、その趣意を十分にくんで、入会を希望されたのだと思うとすごい なぁと感じる。
今日は会則の提案と承認を行った。そこでは、香川大の竹中先生が、非常に細やかな指摘を数多くなさり、凄さを改めて感じ る。会則一つとっても学会を運営することの重要性を再確認させられる。院生の頃は(今でもそうかもしれないけど)、総会なんて、行っても行かなくても一 緒、って思ってたからなぁ…。
続いて、松村先生の講話があった。お話の中では、広大英語教育学会がどのように立ち上がり、そしてどのような歴史をたどっ たのかに触れられた。今日、ここに来ていた先生方や学生さんは、松村先生が垣田先生たちと黒板の前で写真を撮ったのと同じような瞬間に立ち会ったというこ とだろう(言いすぎ?)。
自分なんかがいてもいなくても一緒だろうとは思ったが、あの空気の中にいることはとても重要な気はした。「ちゃんと教育実践・研究をしたい」が共通理念なんだな、と改めて。
お昼ごはんを食べつつ、事業内容の提案などを聞く。JACETがやってるセミナーのようなものや、関西英語教育学会がやっ ている卒論・修論発表会などのアイデアがでる。その中の一つに、「オンライン特研」があった。これは絶対恐いと思う。モニターの前で泣くこと必至だろう なぁ…。
私自身は、いわゆる「高外や教英の古きよき時代の人間」ではない。院生の質の低下が嘆かれた時代の人間なので、非常につら い。少しだけだけど、学部4年ごろから修士ごろに、「古きよき時代の人間」の様子を見ることができた。そういう意味では、自分の質の低さには自覚的である と思うし、どうあったらいいのかについては、ある程度理解できているつもりである。だからこそ、今回の学会設立に賛同したし、総会にも出席したということ で…。
何ができるか分からないけど、頑張ってみたいと思う。漠たる感想で申し訳ないけど。
広島大学英語文化教育学会 (未)設立総会>
午後の方は、同窓会組織の設立総会…にしたかったみたいだけど、つまづいた。総会自体が成立しなかったから。
というのも、ルール違反が多すぎたから。学部生にとっては、「何をやってるの?」って空気だったろうけど…。会則の了承が終わってから理事やら会長やらが決まるのに、理事が会則を決めて、理事が持って帰って練り直すってのは誰の目にも明らかなルール違反なんだけどなぁ。
賛同する人だけ入ればいい、って卒業生や修了生がみんな入る同窓会組織である訳だから、そこでも矛盾が出てたり。
物事には順番や筋があって、それを通さなかったらいけんよぉってことだと思う。ホントそれだけ。
でも、シンポジウムでは、「同窓会から学術へ」と何度も繰り返しておられたのが不思議に思った。同窓会組織から学術組織に鞍替えを考えてるのだろうか?
「純然たる同窓会組織で、年に一回OB・OG会がありますよ、その時に教育実践に役立つシンポなんかもありますよ」で十分 だと思うんだけどなぁ。最近ホームカミングデーとか設定している大学も多いし、そういうことを円滑に進める組織として、一つの重要な機能は果たせると思う けどなぁ、と。
むきになる意味がよく分らん。外部の方々にとってはお家騒動ってとこなんだろうなぁ。お恥ずかしい。
(16.10.2007)