前にもしたけど、2010年を振り返る。観点は同じく以下の通り。
1) 授業、2) 研究、3) センター内業務、4) 学内業務、5) 家族、6) 趣味
1) 授業
共通教育の授業では、前期にリーディングⅢが2つ、オーラルⅠが1つ。オーラルⅢがⅡつ。アドバンストも1つ。いずれもこれまで通り、1)読んで訳してにしない、2)予習をきちんとやってもらう、3)ペアやグループで話す(書く)、をモットーに。
ただし、リーディングでは、少し雰囲気を変えて、『文学で学ぶ英語リーディング』を用いたので多少訳の要素は入ったけど。文学だからと言って読んで訳して次当てて、みたいにはしたくなかったので、その点では工夫をした。また、グループ発表なども多く取り入れて受容だけでなく発表にも力を入れてみた。
オーラルⅠでは、アカデミックスキルを強調して、講義ノートを取るなどの作業が中心に。最後には、TEDのビデオをサマリーしてプレゼンするという課題を実技試験として課した。
アドバンストでは、TMBGの “The alphabet of nations” をテーマソングに据えて、昨年度と近い進行具合で実施した。教員がぐるぐる回る形で、発音カードのチェックにも多く時間を割いた。が、やっぱりまだまだ厳しい教員にはなりきれていない。もっときちんとしないと。
後期はオーラルⅡが3つだけど、2つと1つに教材を分けてみた。 2つの方はここ数年やっているニュースを扱ったもので、ニュースキャスターゲームを実技試験に据える。1つの方は、歌を扱ったものを教材として取り上げ、実技試験はアーティストへのインタビュー(アクターズ・スタジオ・インタビューみたいな感じ)を据えた。
全体を通して思い返すに、自分なりには挑戦してみたつもりだけど、実際フタを開けてみると割とフォーマットとかは同じようなところに落ち着いてしまう。もっともっと練習ができて、もっともっと厳しくしないといけないなぁと痛切に感じる。
大学院の方は、前期は広く浅くで応用言語学の概論書を。後期は発音指導の概論書。ま、どっちも概論書なんですが。前期の方は、相変わらず仕切りの悪さが足をひっぱり、学生の議論を引っ張ることも促すことも十分にできなかったのは残念。後期の方は、話が具体的なだけに、それなりに議論にはなった。後は今期は指導案を考えたり、それをどう評価するか、などのレポートも取り入れることができたのは良かった。でも、概論からもっと踏み込むにはさらなる工夫が必要かなぁと。
ゼミは、ずーっとウンウンうなりながら、M2が修了を迎えようとしている。うーむ、あれもできたのに、これもできたのに、と反省ばかり。また、4月から新しいゼミ生を迎え、こちらもウンウンとうなりながらのスタイル。でもゼミ生が複数になることによって起こる化学反応には面白いものを感じつつ。
2) 研究
お世辞にもやった、とは言いがたい。でも、懸案となっていた科研に通ったのは収穫。
音声関係
昨年度にお話頂いた先生にお誘い頂き、研究会に参加させて頂く。発表の機会を頂き、発表するもボッコボコ…。とりあえず今までやったことがダメだったんだなぁと。でも、着眼点までは否定されていなかった(と思う)ので、それにしがみつくしかないのかなぁ…。
語用論関係
田頭先生@広島大との共同研究。磯田先生@広島大にも加わって頂き、昨年書いたものを整えてJALTに出して、紆余曲折あったものの、なんとか受理された。2011年に出版予定。同じトピックで申し込んでいたPLL18にて口頭発表。こちらも論文化して、PLLに送っている。
その後、語用論的能力に関して、反応速度の観点から見るのはどうか、ということで、話を進めようとするが、ちょっと頓挫している。
学会関係
全国英語教育学会大阪研究大会のお手伝い。予稿集担当だったのだけど、サポートして下さった先生方のおかげでなんとか無事に編集でき、出版できた。大会当日も、いろいろごそごそ。
また、そのちょっと前には、PLL18のお手伝いも。自分たちの口頭発表もあったけど、こちらで国際大会の雰囲気を感じることができたのは面白かった。
査読をいくつかさせて頂いた。やっぱり「自分なんかがしてもいいのか?」の自問自答は変わらず。経験ではあるけども。
3) センター内業務
4) 学内業務
5) 家族
6) 趣味