18日(土)
タイトルのワークショップに参加。けいはんなプラザは遠い…。それはさておき、刺激を受けてよかったなぁと 思いました。
定延先生のキャラクタや音声文法を基に(あるいはそこから発展させて)院生がいろいろな角度から研究して発表されていました。「キャラクタ」の概念にはとても惹かれるものがあります。第二言語学習者がペルソナというか、キャラクタを演じている様子が重なるからです。
講演は、ニック・キャンベル先生と山田玲子先生。キャンベル先生は、マルチモーダルに言語データを集めることで、人間のコミュニケーションの様相として普遍的なものを探ることを目的とされており、現在はダブリン大学でデータを収集されていました。全方位カメラやモーションキャプチャなどを用いて、顔や体の動きなどもスピーキングデータとともに採取していました。私自身は、そこまでではないものの、イントネーションという側面に興味があるので、興味深く拝聴しました。
山田先生は、開発されたATR CALLの紹介をご自身の研究データと合わせてされていました。ひとつひとつ実験を積み重ねて20年ほど(!)されている、この根気に驚かされますが、それが現在の形に結実している訳で。
山田先生のアプローチは英語発音を細分化してモジュールとして教材提示を行い、徹底的な練習を基に発音力向上を求めるという感じとまとめられるかなぁ。分節音も調分節音も、両方で。で、思ったのは、ここまで完成されたシステムを見せられて、現場教員は何ができるのだろうか、と。あるいは何をすべきなのか、と。
何かあるだろうと、何かすべきだろうと、そう思うんだけど、もやもやしたまま。すごいシステムなんだけど、何かまだ足りないところがあるだろう、と。そう思うんですよねぇ。その辺が狙っていきたいところなんだけど。
丁度、キャンベル先生のお話と山田先生のお話の中間というか。その辺になにかもやもやする部分が残されている、そんな感じを持ちました。
帰りは、センターの朱先生とご一緒させて頂く。
勉強になりました。